アルゼンチン対ポーランド(2022.11.30)のアルゼンチン先制点

試合分析
アルゼンチン対ポーランドのアルゼンチン先制点

ポーランドのメッシへの警戒の高さ

10メッシに縦パスが入るとポーランドのDF3人が反応。囲むが、かわされる事を警戒して距離を詰めつつも足は出さないように守っている。ここではさすがのメッシも前は向けず、2タッチで味方にボールを預けている。ポーランドのメッシへの警戒が伝わってくるシーンだった。

ポーランドの4-4-1-1ゾーンディフェンス

ポーランドはDF時に4-4-1-1のゾーンディフェンスで守っており、自分が担当するエリアにボールが入ってきた時は素早くプレッシャーをかけている。逆サイドの相手選手は捨てて、危険なボールサイドと中央エリアに絞ってボールを運ばせないようにしている。ポーランドの狙いは9レヴァンドフスキをターゲットにしたカウンターで、そのためMFの前のスペースは16シフィデルスキ1人で担当している。

プレスにいけないポーランドとライン間をついたアルゼンチン

アルゼンチンの13ロメロがボールを持った時に、本来ならば16シフィデルスキがプレスに行きたいが9レヴァンドフスキを最前線に残す戦略のため、16シフィデルスキがプレスにいくとアルゼンチンの24フェルナンデスにフリーでボールを運ばれる可能性があるため、コースを限定するだけになってしまう。さらにメッシを警戒しすぎるがあまり、メッシのスペースを消そうとしてオフザボールでもメッシに寄ってしまう。それにより、ライン間のスペースに入ってきた26モリーナに13ロメロの質の高いパスが出される。

ポーランドのDFラインを下げさせるオーバーラップ

26モリーナはシンプルに11ディマリアを使い、そのままオーバーラップして相手DFラインを下げさせている。この時に走りながら中央の状況を見て、どこにスペースがあるのかを確認している。

深い位置まで到達した26モリーナはあらかじめ確認していたライン間のスペースに走り込んできた20アリスターへグラウンダーでマイナスのクロスを送る。

クロスでもライン間をついてゴールを決める

20アリスターは26モリーナがクロスを上げられる態勢になった瞬間にライン間のスペースへ走り込む。そこにタイミングよくクロスが入り、バウンドした難しいボールを見事に抑えてゴールを決めた。

前半にチャンスを作りながらも中々決められなかったアルゼンチンでしたが、相手の弱みであるライン間を見事に攻略した素晴らしいゴールだと思いました。メッシを囮に使うところもしたたかで、ここまで綺麗に崩したゴールは今大会中でも多くはないのでしょうか。1試合目でサウジアラビアに負けましたが、試合を重ねるごとに本領発揮してきた印象です。

1セッションメニュー ウォーミングアップ シュート ディフェンス ドリブル パス&コントロール ポゼッション 崩し 練習メニュー

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